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猛毒親に育てられて。

余りにも大きな存在。

何よりレオと離れたくなかった。

レオ連れてはさすがに行けなかった。
寂しがり屋のレオ。
日中は学校、夜はバイトになるだろう。
そんな環境にレオは連れていけない。

引っ越しの為役所に行った。
「犬はどうされますか?」と聞かれた。

犬は登録が義務付けされている。
しかし私自信が「飼い主」に登録されている
そんな事全く覚えていなかった。

不本意だが「家に置いていてく」
そう役所の人に伝えた。

もちろん、夢叶えて見せる!
そう決めた時から

レオと離れる事はわかっていた。いたが…
さすがに本当にうつ病になってしまった
私の一番の【安定剤】と離れるのは、
今の私から睡眠薬を奪われるより辛かった。

毎日、毎日レオ抱っこしながら泣いていた。
離れたくない!

病院の先生も同じ意見だった
今東京で一人暮らしをするのは無理だ。
せめて来年に。と…

しかし、半分夢に中に足を入れている状態では
無理な話しだった。
会社を去る日が来た。

職場からの贈り物…
レオグッツだった。
ワンコ用のおやつ、
ワンコ用のラグ…そして花。

私はいつもレオの話しばかりしていた。
だから…そうなった。

会社の人には東京行きの話しはしていなかった。
帰り道の事は覚えていない。

この頃毎日テゴマスの【ずっと】を聴いていた。

あの道のタイルのデザイン、
駅中にあった喫茶店。
忘れられない。

【ずっと】…そうずっと傍に。
でももう時間は動き出していた。

何故だろう?
この頃私はNEWS担ではなかった。
むしろ大嫌いだった。

でもどうして【ずっと】や
【TEPPEN】を聴いていたのだろう?

何かに導かれていたのかもしれない。
そう…何かに。

そして東京に向かう電車に飛び乗った。
春のあったかい穏やかな日だった。

気持ちはもう帰らないつもりだった。
数日後にはまた帰ってくるとは思わなかった。


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by rin-dream | 2016-12-28 22:11 | 27歳~ | Comments(0)
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私の家庭は物心ついた頃には既に機能不全家庭。そこから旅立つまでの長い長い物語。

by rin-dream
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